2012年4月23日月曜日

日向清人のビジネス英語雑記帳:スペースアルク


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I DON'T FEEL WELL ⇒ わたしは気分が悪い、すぐれない

英語

フランス語

スペイン語

 I don't feel well.  Je ne me sens pa bien.  No me siento bien. 


英文を観察すると …
助動詞がからんでない場合は、DO + NOT + 動詞の原形で否定文を作るというルールにしたがって、I do not feel を作ってから、最後にどのように feel しているのかを表す副詞の well をくっつけて完成です。

フランス語を観察すると …
フランス語の場合は、動詞が言っていることを打ち消す ne...pas というツールではさんで、最後に英語の well に対応する bien が来ています。ここで否定されている動詞は、「そういう気分である、気持ちである、あるいは感じている」という意味の sentir で、現在形の活用は、

je sens
tu sens
il sent
nous sentons
vous sentez
ils sentent

です。

これを I don't feel well. = Je ne me sens pas bien. に即して活用すると、

Je ne me sens pas bien.
Tu ne te sens pas bien.
Il ne se sens pas bien.
Nous ne nous sentons pas bien.
Vous ne vous sentez pas bien.
Ils ne se sentent pas bien.

となります。ここからわかるとおり、Je me sens... 的な言い方をするものについては、人称別にセットで使う me, te, se, nous, vous, se という部品も、この並び順で覚えておかねばなりません。ただ、この「付属品セット」は組み付ける動詞によって内容が変わるものではないので、一度覚えてしまえば、あとは機械的にくっつけるだけの話です。

面倒ですが、フランス語もスペイン語も活用が命ですから、四の五の言わずにこういった動詞の活用形を丸暗記する必要があります。

フランス語の活用をネット上でぱっと見つけるには、 このサイトの検索欄が便利です。

スペイン語を観察すると …
スペイン語は、それがなくても活用の語尾からすぐわかるので、1人称の代名詞をよく省略しますが、それを補充すれば、Yo no me siento bien. です。これでみると、「わたし+NOT+気分がいい」という格好になっています。なんであれ、英語だとただの feel なのに、フランス語もスペイン語も、me sens であり、me siento であり、英語で言うなら feel myself みたいなことになっているのが目を引きます。

ちなみにこの「感じる、そういう気分がする」という意味の sentir の活用はこうです。


あなたは、ミセスをどのように言っている。

yo siento
tú sientes
él/usted siente
nosotros sentimos
vosotros sentís
ellos/ustedes sienten


うろおぼえですが、インフォーマルな2人称tú の複数形である vosotros はたしかスペイン本国でのスペイン語では使われるけれど、中南米のスペイン語ではまず使わず死語だみたいなことを教わったような気がします。

スペイン語の動詞の活用形を検索するには このサイトが便利です。

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I HAVE A HEADACHE ⇒ 頭痛がする

英語

フランス語

スペイン語

 I have a headache.   J'ai mal à la tête.  Me duele la cabeza. 


英語を観察すると…
「わたしは持っている → (何を?) → 頭痛」という作りになっています。日本語の場合、頭痛は「する」ものなのに、英語では「持つ」と言う点が違ってます。この点、フランス語も動詞+名詞で「体のどこそこを発生源とする痛い所を持っている」という言い方なので、似ています。一方、スペイン語の方は、動詞だけで「体が痛い」と言ってから、「それはここだ」というパターンになっています。

フランス語を観察すると…
J'ai は、Je ai を縮めたもので、Je は1人称の代名詞で、英語の I と同じです。では ai が何かと言えば、

J'ai
tu as
il a
nous avons
vous avez
ils ont

と活用する「持つ、有する」という意味の動詞 avoir の1人称単数です。したがって、英語でなら、"I have" です。

次にmal は「痛み」で、à la tête は英語なら "of the head" ですから、英語に引き直すと、ache of the head みたいな作りです。

ということは、フランス語の 「J'ai mal à どこ」という言い方は「どこに痛みがある、そこに痛みを有している」みたいな言い方だと言えます。

「お腹が痛い」「腹痛がする」と訴えるときも、基本的な作りは一緒ですから、男性名詞の le ventre(お腹)で置き換えて、J'ai mal au ventre. になります。冠詞の所が au になっているのは、à + le のときは、au に直すというルールがあるからです。

この先、何度も出てきますがフランス語の名詞については、女性名詞なら la が、男性名詞な le が付いており、これが à と組み合わさるときは、女性名詞なら 「à la 何とか」で、男性名詞なら 「au 何とか」となります。


どのように私はAPAの百科事典を引用しない

この点、もう一つ注意すべきカンドコロがあります。「à la または au 何とか」での、何とかが複数形のとき、例えば les pieds (足の複数形)であるときは、aux を使うというルールです。従って、痛みのある所が複数なら J'ai mal aux pieds. (両足に痛みがある)

スペイン語を観察すると…
最初の Me duele は、 英語で言うなら "I ache" であり、それがいきなり la cabeza (頭)と結びついています。英語で言うなら、I ache → (Where?) → head という感じで出来ているのが、この Me duele la cabeza. ということです。腹が痛いなら、お腹を意味する男性名詞の el estomago を使って、Me duele el estomago. となります。あと、おかしな響きがあり、頭に焼き付いているのが「のど」を意味する la garganta です。ガルガンチュアと関係があるのでしょうか。

英語の to hurt を意味するスペイン語の動詞は doler で、yo duelo, tú dueles, él/usted duele, nosotros dolemos, vosotros doléis, ellos/ustedes duelen と活用しますが、「(自分のどこそこが)痛い」と言いたいときは、このうちの3人称単数の duele に、誰のことかを示す me, te, le, nos, os, les をつけます。そこで活用はこうなります。

me duele
te duele
le duele
nos duele
os duele
les duele

通常の yo, tu, el といった人称代名詞と組み合わせると活用のしかたとは、おもむきが違っているわけです。しかも、目的語が複数だといちいち duelen に変えなければいけません(通常の活用形のうちの3人称複数形を流用するということです)。フランス語の場合は、痛みの「震源地」を示す à を複数形の aux にして処理するのに対して、スペイン語では動詞の活用語尾で相手が複数形であることが示されるということです。

なお英語に慣れている人にはピンと来ないでしょうが、フランス語もスペイン語も、この「頭」が女性名詞であり、"la" cabeza であり、あるいは、「お腹」が男性名詞であって、フランス語なら le 、スペイン語なら el になるという点は絶対暗記しておく必要のあることです。

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CAN YOU GIVE ME SOMETHING FOR THE PAIN? ⇒ 何か痛み止めをもらえませんか

英語

フランス語

スペイン語


感謝祭は私たちに何日に祝われる
 Can you give me something for the pain?  Pouvez-vous me donner un analgésique?  ¿Puede-usted me da algo para el dolor? 


英文を観察すると …
普通の言い方であれば、You can give me something for the pain. となるものを疑問文にすると、助動詞 CAN と主語が入れ替わるので、Can you give me something for the pain? となります。これはフランス語やスペイン語も同じことですが、普通と違う順番なので、言われた方は、「あれ、順番が違う、そうか、疑問文なんだ」とわかるしくみになっているということです。

ところで、考えてみれば、英語だって、フランス語の場合にように、「鎮痛剤を下さいませんか」ということで、Can you give me a painkiller? と言ってもよさそうなものですが、なぜか、やっぱり普通は、この something for the pain 式のぼやかした言い方ですね。そして、これまたなぜか、スペイン語も、鎮痛剤という言い方をせず、「何か痛みを止めるもの」式の言い方です。

フランス語を観察すると…
冒頭の Pouvez-vous は、英語の can you に対応しています。この pouvez という活用形は、フランス語での "can" または "to be able to" という意味を持つ動詞の2人称で、普通なら "Vous pouvez 何とか" となるものが、ここでは疑問文にするときのルールにしたがって、英語と同様、つまり You can...を Can you...とひっくりかえす手順に従い、Pouvez-vous にしてあるのです。


ここまでは同じですが、英語だと give me であるものが、フランス語の give である donner だと me donner というふうに、 to me + give みたいな形で使います。動詞 donner は、

je donne
tu donnes
il donne
nous donnons
vous donnez
ils donnent

と活用します。フランス語もスペイン語も活用形を暗記していないことには話にならないので、面倒がってなどいられません。

目的語の痛み止め= un analgésique はこういうふうに使い、some のフランス語版的なものは登場しません。あとで見るスペイン語とちょっと違います。

スペイン語を観察すると…
Puede -usted もそのまま英語の can you に対応しています。上のフランス語の場合と同じような話で、

yo puedo
tú puedes
él/usted puede
nosotros podemos
vosotros podéis
ellos/ustedes pueden

と活用する動詞 poder の2人称を使って、本来、Usted puede...とするものを疑問文だということでひっくり返しています。


次に me da は、英語の give に相当する dar という動詞の1人称での活用形で、しかもフランスと同じように、to me に相当するスペイン語 me が頭にくっついています。ここでは、dar の活用を全部知っていることより、英語での you give me が、usted me da つまり、英語で言えば、you + to me + give という格好になることをおさえておく方が先決問題です。

動詞 dar の現在形の活用は、単純な使い方としては

yo doy
tú das
él/usted da
nosotros damos
vosotros dais
ellos/ustedes dan

ですが、ここでの me da は、me duele と同じ方式で、3人称単数の流用をし、それに me だの te だのを付けるやり方にしたがっています。

おもしろいのは、痛み止めという1単語ではなく(鎮痛剤に相当する単語は)、普通、英語での something for the pain を直訳したかのような algo para el dolor というフレーズを使うことです。ここでの algo が英語の something、para が英語での for に当たります。

¿ところで、気付かれましたか? スペイン語の疑問文は、英語やフランス語と異なり、疑問符が一個だけでなく、文頭にも、しかも、逆さまになっている疑問符をつけるわけで、私は、これが無条件で好きです。

★ さいごに

始めるきっかけは、せっかくだし錆び落としでもやっておこうかという程度のことでしたが、こうしてまとめてみると、言葉のしくみの似ているところ、違っているところがわかってきて、自分自身、楽しんでしまいました。かえって、よその言葉と比較した方が、ただただ英語というアプローチよりおもしろいし、あらゆる言葉の勉強に通ずる何かが得られるような気もします。

まだ、簡単にできることかわかりませんが、フレーズの所をクリックすると音声が聴けるようにできたらいいなとは思っています。書き言葉だと、me と書いてあっても、ミーなのかムなのかメなのかわかりませんものね。それを考えたら拙い発音であっても、ないよりましかなと。

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